Googleコアアップデートとは、Googleが年2〜4回実施する検索アルゴリズムの大規模更新で、コンテンツの有用性・E-E-A-T・検索意図の充足度を総合的に再評価し、多くのサイトで検索順位が大きく変動します。
2026年は3月27日〜4月8日のMarch Core Updateに続き、5月22日からMay Core Updateが展開中(完了まで約2週間)。AI量産コンテンツは35〜60%の可視性低下、上位ランキングページの73%が検証可能な著者情報を持つという業界分析が示す通り、コアアップデートを乗り越えるには「E-E-A-T外部シグナルの強化」「一次情報の充実」「検索意図への正確な対応」の3点が急務です。
この記事のポイント
- 2026年最新情報:May Core Update(5/22〜)・March Core Update(3/27〜4/8)の詳細と変動パターン
- 順位下落の原因:7つの共通パターンをデータとともに完全解説
- 回復手順:慌てて修正NG、実務で使える7ステップの具体的アクション
- 業界別影響:YMYL・EC・メディア・BtoBそれぞれの実態と対策
- 予防策:次回アップデートでダメージを受けないサイト設計の3本柱
公開日:2026年6月8日 / 最終更新日:2026年6月8日
Googleコアアップデートとは何か|定義と基本を正確に理解する
Googleコアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズムの根幹部分に加える大規模な更新です。単なる細かい調整ではなく、コンテンツの有用性・著者の信頼性・ページの技術品質など、複数の評価軸を同時に大幅に見直す「大掃除」です。実施頻度は年2〜4回程度で、Google Search Status DashboardとGoogle Search Central Blogで公式発表されます。
重要な前提として、コアアップデートはペナルティではありません。Googleが公式に述べる通り「あらゆる種類のサイトから、検索ユーザーにとって関連性が高く満足度の高いコンテンツをより適切に表示することを目的とした定期的なアップデート」です。つまり、「悪いサイトを叩く」のではなく「より良いコンテンツを正しく評価し直す」のが本質です。
コアアップデートとマイナーアップデートの違い
Googleのアルゴリズム更新は大きく2種類に分かれます。マイナーアップデートは毎日数回・年間数千回規模で実施される細かい調整で、原則として事前告知なし。Googleの2023年年次報告では「70万件以上のテストを実施し、4千件超の改善を行った」と明記されています(出典:Google Search Central)。これに対しコアアップデートは、評価基準そのものを大規模に見直す変更で、Google Search Status Dashboardで事前・事後に公式発表される点が決定的に異なります。
マイナーアップデートは「音量の微調整」、コアアップデートは「スピーカー全体の設計を変更」するイメージです。影響の規模もスピードも、次元が違います。
なぜGoogleはコアアップデートを実施するのか
Googleが掲げる「10の事実」の第一項目は「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」です。コアアップデートは、この哲学を実装し続けるための仕組みです。WebサイトやAIコンテンツの急増により、検索結果の品質が相対的に低下するリスクが常にある中で、Googleは定期的に評価基準を更新することで検索体験の質を守っています。特に2022年以降はAI生成コンテンツの爆発的増加に対応するため、更新の頻度と精度が年々高まっています。
コアアップデートが影響を与える範囲
コアアップデートの影響範囲は広大です。業界・サイト規模・ドメインの強さを問わず、あらゆるWebサイトが対象になります。SEOコンサルティング会社Speeeの分析では、コアアップデート期間中は「55%以上のWebサイトで順位変動が確認された」ケースもあります。また、スパムポリシーを守っている健全なサイトであっても、相対的評価の変化で順位が下落することがある点が、コアアップデートを難しくしている核心です。(出典:Speee Marketing Insights「2026年3月コアアップデート速報」2026年3月)
2026年最新コアアップデート情報|May・March両アップデートを詳解
2026年6月時点で最も重要なのは、現在進行中のMay 2026 Core Updateと、先行するMarch 2026 Core Updateの2つです。両アップデートの詳細を整理します。
【速報】2026年5月コアアップデート(5/22〜・展開中)
Googleは日本時間2026年5月22日、May 2026 Core Updateの開始をLinkedIn公式アカウントで発表しました。公式説明は「あらゆるタイプのサイトから、検索ユーザーにとって関連性が高く満足できるコンテンツをより良く提示するための通常のアップデート」であり、完了まで約2週間を要するとアナウンスされています。本記事執筆時点(2026年6月8日)では展開完了済みまたは終盤段階で、具体的な変動傾向の分析はこれから集積される段階です。(出典:seohacks.net「2026年5月最新Googleコアアップデート」2026年5月)
正直なところ、現時点でMay 2026 Core Updateの「傾向」を断定的に語るSEO情報には注意が必要です。データが蓄積されるまで2〜4週間かかります。今は観察を続けることが最優先の行動です。
2026年3月コアアップデート(3/27〜4/8)の詳細と変動パターン
March 2026 Core Updateは2026年3月27日に開始し、4月8日に完了(展開期間:約12日間)。2026年で初めて日本の検索ランキングに広範な影響を与えたコアアップデートです。2026年2月にも実施されたコアアップデートは「Discover専用・米国のみ」が対象だったため、日本語サイト運営者にとってのMarch Updateが2026年最初の本番です。(出典:webanalytics.speee.jp、2026年5月更新)
ナイルのSEO相談室が複数キーワードを分析した結果、March 2026 Core Updateの変動パターンは以下の4種類に分類されます。(1)顔ぶれにほぼ変化なく順位の入れ替わりも小さいケース、(2)1〜5位は変わらず6位以下で大きな入れ替わりが起きるケース、(3)同じトピックでもキーワードのわずかな違いで全く異なる変動が起きるケース、(4)上位を獲得するページの性質(コンテンツ傾向)が大きく変化するケース。「海外旅行 おすすめ」ではアップデート後に旅行ツアー一覧より情報記事が上位に増加するなど、検索意図の再解釈が起きたと考えられます。(出典:seohacks.net「2026年5月最新Googleコアアップデート」)
2025年のコアアップデート3回を振り返る(December・June・March)
2025年は計3回のコアアップデートが実施されました。(1)March 2025(3月):YMYL領域を中心にE-E-A-Tの深掘りが進み、情報の裏付けが乏しいコンテンツの評価が低下。(2)June 2025(6/30〜7/17):Semrushの分析で「上位10位の新規ランクインページのうち16%以上がアップデート前20位圏外だった」という記録的な変動を記録。2023年9月のHelpful Content Updateで落ちたサイトの回復傾向も確認されました。(3)December 2025(12/11〜29、18日間):通常の2週間を大幅に上回る長期展開で、E-E-A-T評価の厳格化とトピカリティ(サイト全体のテーマ性)の重視が特徴的でした。(出典:Semrush、seohacks.net、webanalytics.speee.jp)
コアアップデートの歴史と変遷|2011年〜2026年を時系列で完全整理
現在のコアアップデートの評価基準がなぜこうなっているのかを理解するために、2011年から続く変遷を整理します。検索の歴史を知ることは、次のアップデートを予測する最良の方法です。SEOの基礎については内部リンク|記事番号【1-001】SEOとは?2026年版・初心者にも分かる検索エンジン最適化の基本も合わせてご参照ください。
黎明期(2011〜2015年):コンテンツ品質とリンク品質への着目
パンダアップデート(2011年)は、内容の薄い低品質コンテンツや他サイトのコピーコンテンツの順位を下げた最初の大型アップデートです。この時点で「コンテンツの質」という概念がSEOの中核に据えられました。ペンギンアップデート(2012年)は自作自演の被リンクやスパム的なリンクビルディングを制裁し、「リンクの量から質へ」の転換点となりました。ハミングバードアップデート(2013年)では、キーワードの羅列ではなく検索クエリの「文脈」や「意味」をGoogleが理解するようになり、現在の意味論的検索の基盤が形成されました。モバイルフレンドリーアップデート(2015年)ではスマートフォン対応が順位要因に加わり、現在のモバイルファーストインデックス(MFI)へとつながっています。
成熟期(2016〜2021年):E-A-T登場とYMYL概念の確立
2018年の「医療アップデート(別名:メディックアップデート)」で、健康・医療・金融・法律などYMYL(Your Money or Your Life)領域への厳格な品質基準が確立されました。同年公開の検索品質評価ガイドラインでE-A-T(専門性・権威性・信頼性)が明記され、「誰が書いているか」がランキングに影響することが公式に示されました。2019〜2021年には複数のコアアップデートが実施され、E-A-Tの評価精度が段階的に向上しました。
AI時代(2022〜2026年):Helpful Content統合とE-E-A-T化
2022年8月のHelpful Content Updateは「検索エンジン向けコンテンツ」ではなく「ユーザーのためのコンテンツ」を評価するシステムを導入しました。2023年にはE-A-TにExperience(経験)が加わり「E-E-A-T」へと進化。2024年3月の大型コアアップデートでHelpful Content SystemがコアランキングシステムにInsideへと統合され、独立したシステムとしての運用が終了しました。2025〜2026年はAI量産コンテンツの爆発的増加に対応するため、著者外部シグナル(SNS・LinkedIn・業界認知)の評価と、Information Gain(情報付加価値)の重み付けが強化されています。SEOランキング要因の詳細は内部リンク|記事番号【1-002】GoogleアルゴリズムのランキングとSEO要因(2026年最新版)でも解説しています。
コアアップデートで順位が下落するサイトの共通パターン7つ
複数の業界分析レポートと2025〜2026年のコアアップデートデータを統合すると、順位下落サイトには明確な共通パターンが存在します。2026年のSEO戦略として低品質コンテンツの詳細パターンは内部リンク|記事番号【1-019】低品質コンテンツとは?7つの代表パターンと改善方法でも解説していますが、コアアップデートという文脈では以下7つが特に重要です。
パターン①|著者情報が不明確・外部シグナルと不一致
March 2026 Core Updateの業界分析では「上位ランキングページの73%が検証可能な著者情報と専門性を持っている」という結果が報告されています(出典:marketing.petabit.co.jp「Google 2026年3月コアアップデート」)。逆に言えば、著者名・プロフィール・資格が記事ページに記載されていない、あるいは外部プロフィール(LinkedIn・業界データベース・メディア掲載歴)と一致しない著者情報は、2026年の評価基準では致命的な弱点です。特にYMYL領域では、著者資格の明示と構造化データによるマークアップが必須です。
パターン②|AI量産コンテンツで独自価値がゼロ
Googleは2026年現在、AI生成コンテンツの識別精度を大幅に向上させています。重要なのは「AIを使ったこと」がペナルティ対象ではなく、「AI生成のまま人間の編集・検証を経ていない薄いコンテンツ」が問題視されるという点です。AI量産コンテンツへの制裁強化により、35〜60%の可視性低下が報告されるケースも出ています。複数のウェブページを単純にまとめた「コンテンツ集約型」記事、独自の調査・事例・体験が一切含まれない記事は、いずれも高リスクです。(出典:SEO Research、2026年)
AIで書いたことは問題ではありません。AIが書いた内容を専門家が検証・加筆・一次情報で補強しないまま出稿することが問題です。この違いは実務上、非常に重要です。
パターン③|一次情報・独自調査が含まれない(Information Gainゼロ)
Googleは「Information Gain(情報利得)」という概念について特許を取得し、研究論文でも言及しています。既存の上位コンテンツと比較して、そのページがどれだけ新しい情報を提供しているかを評価する仕組みです。March 2026 Core Updateでは、「独自のデータ・ケーススタディ・一次情報を含むページが評価され、上位コンテンツを言い換えるだけのページが順位を落とした」という分析が複数の業界レポートから出ています。具体的には「実際に○○を試した」「現場で○○を経験した」という一次情報の有無がシグナルとして機能します。(出典:medicolle.jp「Google 2026年3月コアアップデート」)
パターン④|検索意図とコンテンツのミスマッチ
March 2026 Core Updateの最も注目すべき変化の1つが「検索意図の再解釈」です。「海外旅行 おすすめ」ではアップデート後に旅行ツアー商品一覧より情報記事が上位に増加し、「冷蔵庫」ではECサイトの商品一覧が半数程度に減りコンテンツ記事が台頭しました(出典:seohacks.net)。これは「購買フェーズ」より「情報収集フェーズ」へとユーザーニーズが変化したとGoogleが判断したためと考えられます。検索意図の詳細な分類と分析方法については内部リンク|記事番号【1-007】検索意図とは?Know・Do・Buy・Goの読み解き方も参照してください。
パターン⑤|古い情報を放置している(更新性・フレッシュネスの欠如)
December 2025 Core Updateの4大変動要因の1つとしてSpeeeが指摘したのが「更新性(リアルタイムの正確性)」です。かつては正しくても現在は的外れになった古い情報の放置は、サイト全体の「信頼性(Trust)」を損ない、E-E-A-Tの根幹を揺るがします。Google Search Quality Rater Guidelinesの最新版でも「最新情報へのアクセス」がページ品質の重要な評価軸として明記されています。記事の最終更新日が1年以上前の状態で放置されているページは優先的に見直す必要があります。
パターン⑥|コンテンツの重複・カニバリゼーション
同一ドメイン内に類似テーマの記事が大量に存在する「コンテンツの飽和状態」は、2026年のコアアップデートで明確に不利になっています。これはサイト内でのキーワードカニバリゼーション(共食い)を引き起こすだけでなく、トピカリティ(サイト全体のテーマ性と専門性の一貫性)の評価を下げます。December 2025 Core Updateの分析では「事業テーマから遠いキーワードにおける下落が顕著」という傾向も報告されており、専門特化型のサイト構造が強く求められています。(出典:auncon.co.jp「Googleコアアップデート総括」2025年)
パターン⑦|技術的品質の問題(Core Web Vitals・モバイル対応)
2026年現在、Core Web Vitals(CWV)はLCP(最大コンテンツ描画)・INP(インタラクションから次の描画まで)・CLS(累積レイアウトシフト)の3指標を総合的に評価するHolistic CWV Composite Scoringに移行しています。推奨基準はLCP≦2.5秒、INP≦200ms、CLS≦0.1です。March 2026 Core Updateでは技術品質の問題(モバイルでの表示速度が遅い・意図しないレイアウト崩れ・広告がコンテンツ閲覧を阻害するなど)が順位低下の複合要因として機能したケースが報告されています。(出典:seo.kyotanishokai.co.jp「2026年3月Googleコアアップデート速報」)
業界別のコアアップデート影響度|YMYL・EC・メディア・BtoB
コアアップデートの影響はすべての業界に均一ではありません。業界ごとの特性を踏まえた対策が不可欠です。
YMYL(Your Money or Your Life:健康・医療・金融・法律など人の生命・財産に影響する情報)は、Google品質評価ガイドラインで最高水準のE-E-A-Tが要求される領域です。March 2026 Core Updateでは日本の医療・金融・法律サイトで特に顕著な順位変動が観測されました。「医師・弁護士・税理士などの資格保有者が著者に明記されていないページの大幅下落」「監修者情報がフォーマット化されていないページの評価低下」「記事更新日が古いままのページのフレッシュネス評価低下」が報告されています。(出典:seo.kyotanishokai.co.jp「2026年3月コアアップデート速報」)
一方、著者プロフィールの充実化と監修体制の見直しを事前に進めていた医療情報サイトは「競合が下落する中で相対的に順位が上昇し、一部キーワードで検索順位が5位以上改善した」という事例も報告されています。コアアップデートは脅威であると同時に、準備できているサイトには追い風となります。
ECサイト・商品レビューサイトの変動パターン
ECサイトや商品レビューサイトへの影響は「Experience(経験)」の評価強化と直結しています。実際に製品を購入・使用した上での検証写真・動画・独自の実験データを豊富に含むサイトが評価され、既存情報をまとめただけの比較サイトは苦戦しています。食品・栄養補助食品のECサイトでは「著者情報や根拠となる研究・データの引用が薄い状態で、March 2026 Core Update後にオーガニック検索流入が約30%減少した」という具体的事例も報告されています。(出典:seo.kyotanishokai.co.jp)
ニュース・メディアサイトへの影響と権威性の一極集中
ニュース・メディア領域では「権威性の低いサイトが軒並み評価を下げ、大手メディアや伝統的なニュースサイトへの一極集中化が進む」傾向が継続しています(出典:auncon.co.jp「Googleコアアップデート総括」2025年)。情報源の信頼性(Provenance:出典の透明性)が極めて重視され、著名な著者が執筆する記事の優位性が増しています。速報性だけでなく「誰が書いたか」「どの情報源に基づくか」が評価軸の中核に組み込まれています。
BtoBサービスサイトへの影響と専門特化戦略の重要性
BtoBサービスサイトは直接的なYMYLではありませんが、「サービスの専門性・実績・信頼性」という観点でE-E-A-T評価の影響を強く受けます。December 2025 Core Updateでは「事業テーマから遠いテーマのキーワードにおける下落が顕著」(出典:auncon.co.jp)だったという分析があり、専門領域外のコンテンツを量産する戦略はリスクが高まっています。自社の独自調査データ・クライアント事例・業界統計の独自分析など、「そのサイトにしかない情報」の蓄積がBtoB SEOの核心です。
コアアップデート後の順位回復手順|実務7ステップ
コアアップデートで順位が下落した場合、多くのサイト担当者が「すぐに何かしなければ」と焦ります。しかし専門家の一致した見解は「焦りが最大の敵」です。以下の7ステップを順番に実行することが最も合理的な回復戦略です。Helpful Contentの基準と照合しながら作業を進めることで、より確実な成果が得られます(内部リンク|記事番号【1-018】Helpful Contentとは?読者満足度を高めるSEO記事の条件も参照)。
STEP1|慌てて大量修正・削除しない(展開完了まで観察)
コアアップデートのロールアウト中は、順位が一時的に大きく変動した後、展開完了後に落ち着くケースがあります。展開中に大量修正・削除を行っても、Googleの評価が確定していない段階での変更は効果が不明確なうえ、状況を悪化させるリスクがあります。Google公式も「アップデート展開完了後に影響を正確に評価するよう」アドバイスしています。(出典:seohacks.net、seo.kyotanishokai.co.jp)
正直なところ、展開中に慌てて数十記事を一括修正し、かえって状況が悪化したケースを複数見ています。「まず観察、次に計画、最後に実行」の順序を守ることが、結果的に最速の回復につながります。
STEP2|Google Search Consoleで影響ページを正確に特定する
「Search Console → パフォーマンス → 検索タイプ(Web)」を開き、コアアップデート開始日の前後で比較期間を設定します。具体的には「比較期間A:アップデート開始日〜現在」「比較期間B:アップデート開始の1ヶ月前〜開始日」で比較し、クリック数・表示回数・平均掲載順位が大幅に落ちているページを特定します。「サイト全体の平均」ではなく「ページごと・キーワードごと」の変動を把握することが重要です。March 2026 Core Updateのように「キーワードによって全く異なるパターン」がある場合、平均値だけを見ると対策の方向性を誤ります。
STEP3|下落ページの検索意図を再定義する(1〜2週間)
影響を受けたページのターゲットキーワードで実際に検索し、「アップデート後に上位表示されているページ」の傾向を分析します。コンテンツの形式(記事型・リスト型・ツール型)、情報の深度、網羅しているトピックの範囲を比較し、「Googleがそのキーワードで満たそうとしているユーザーニーズ」を再定義します。March 2026 Core Updateで「冷蔵庫」「海外旅行 おすすめ」の検索結果が大きく入れ替わった例のように、検索意図そのものが変化しているケースでは、コンテンツの根本的な方向性の見直しが必要です。
STEP4|E-E-A-Tシグナルを強化する(著者・監修・引用の整備)
著者情報の整備は最も即効性があり実行しやすい施策の1つです。(1)著者プロフィールページの作成(著者名・職歴・資格・SNSリンク・過去の掲載メディアなどを記載)、(2)各記事の冒頭または末尾への著者バイライン掲載、(3)YMYLコンテンツの場合は医師・弁護士・FPなどの資格保有者による監修表示と構造化データ(schema.org/Person)のマークアップ、(4)参考文献・情報源の明示(政府機関・学術論文・公的データへのリンクを追加)の4点が優先アクションです。E-E-A-Tの詳細な対策方法は内部リンク|記事番号【1-006】E-E-A-Tとは?経験・専門性・権威性・信頼性の高め方で解説しています。
STEP5|コンテンツの「薄さ」を解消する(独自データ・一次情報を追加)
Information Gainを高めるために、既存コンテンツに「そのページでしか得られない価値」を追加します。(1)自社調査データ・アンケート結果・社内分析データの追記、(2)「実際に○○してみた」「現場で直面した課題と解決策」などの実体験セクションの挿入、(3)よく聞かれる疑問への丁寧なFAQ充実、(4)統計データ・規制・ベストプラクティスが古くなっている箇所の最新化と更新日の明示——これら4つを組み合わせることで、既存の上位コンテンツとの実質的な差別化が図れます。
STEP6|古い・薄いコンテンツを統合・リダイレクトする(2〜4週間)
サイト全体の「コンテンツ品質の平均値」を上げることも、コアアップデート対策として重要です。同一テーマの記事が複数存在する場合は統合し、最も優れた1記事に集約して他はリダイレクトします。薄いコンテンツを削除するよりも「統合して充実させる」方が安全です。判断基準は「そのページは検索ユーザーの課題を、既存の上位ページ以上に解決できているか」という1点に絞ります。noindexの活用は、統合・改善が難しい場合の最終手段として位置づけましょう。
STEP7|次のアップデートまで改善を継続し待つ(1〜3ヶ月)
コアアップデートによる順位下落は、次のコアアップデートのタイミングで回復するケースが多いです。Google公式文書(2025年12月更新)では「小規模なアップデートでも回復可能」と明言されており、必ずしも次回のメジャーアップデートまで待つ必要はありません。回復までの期間は改善の質と速度によりますが、1〜3ヶ月を想定した長期的な視点でコンテンツ改善を継続することが重要です。June 2025 Core Updateでは「2023年9月のHelpful Content Updateで大きく落ちたサイトが、2年後に回復傾向を見せた」という事例も報告されています(出典:seohacks.net)。
コアアップデートに強いサイトを作る3本柱
回復対応も重要ですが、最も効果的な戦略は「コアアップデートで下落しないサイトを作る」ことです。2025〜2026年のデータから見えてきた「コアアップデートに強いサイト」の共通要素は以下の3点です。
柱①|ユーザーファーストなコンテンツ設計(そのページで課題が完結する)
Googleが最終的に評価するのは「そのページを読んだユーザーが、検索をやめられるかどうか」です。コンテンツを読んだ後に「さらに他のサイトで調べなければならない」と感じさせてしまうページは、どれだけSEO最適化されていても評価が上がりません。ユーザーファーストを実現するための指標は「セッションあたりの深度」「滞在時間」「直帰後の再検索率」などです。コンテンツ設計の時点で「このページで完全に課題が解決できるか」を問い続けることが、コアアップデートに耐えられるコンテンツの絶対条件です。
「ユーザーファースト」は抽象的な言葉ですが、実務では「このページを読んだ後、ユーザーはまだ何かを検索し直す必要があるか?」という一問に集約されます。答えが「No」になるコンテンツを作り続けることが、コアアップデートに強いサイトの本質です。
柱②|E-E-A-T 2026年最新評価基準への対応(外部シグナルが決め手)
2026年のE-E-A-T評価は、ページ内のシグナルだけでなく「外部シグナル」による検証が強化されています。著者のSNSアカウントの活動履歴、LinkedInプロフィール、業界団体での認知、メディア掲載歴——これらの外部シグナルとページ上の著者情報が一致しているかどうかが評価に影響します。「Trustworthy(信頼性)」はGoogleが最重視する軸で、ページのHTTPS化・プライバシーポリシーの明記・コンタクト情報の整備なども含まれます。Google検索アルゴリズムの詳細については内部リンク|記事番号【1-017】Google検索アルゴリズムの基本|ランキング要因をどう考えるべきかも参照してください。
柱③|技術的品質(Core Web Vitals)の継続的な維持と改善
2026年のCore Web Vitals評価はHolistic CWV Composite Scoring(LCP・INP・CLSの複合スコア)に移行しており、3指標すべてを総合的に維持する必要があります。推奨基準はLCP≦2.5秒、INP≦200ms、CLS≦0.1です。PageSpeed InsightsとGoogle Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートで定期的にモニタリングし、問題が発生したら速やかに修正する体制を構築することが、技術品質面での「コアアップデート予防策」の核心です。特にモバイルでの表示品質は2026年においても引き続き最優先事項です。
よくある質問
- Googleコアアップデートはいつ実施されますか?
-
年2〜4回程度実施されます。2025年は3月・6月・12月の3回、2026年は3月(3/27〜4/8)と5月(5/22〜)の2回が確認されています(2026年6月時点)。実施はGoogle Search Status DashboardとGoogle Search Central Blogで公式発表されます。
- コアアップデートで順位が下がったら何をすればいいですか?
-
まず展開完了まで慌てず観察します。完了後、Google Search Consoleで影響ページを特定し、E-E-A-Tシグナルの強化・一次情報の追加・検索意図との整合性確認・古いコンテンツの統合の順で対応します。慌てた大量修正・削除は逆効果になるリスクがあります。
- コアアップデートからどれくらいで順位が回復しますか?
-
一般的には次のコアアップデートのタイミングで回復するケースが多いですが、Google公式文書(2025年12月更新)では「小規模なアップデートでも回復可能」とされています。改善の質と速度にもよりますが、1〜3ヶ月を目安に長期的な取り組みが必要です。
- AIで書いたコンテンツはコアアップデートでペナルティを受けますか?
-
AI使用自体はペナルティ対象ではありません。問題となるのは「人間の編集・検証・一次情報追加を経ていないAI量産コンテンツ」です。AIで下書きを作成し専門家が内容を検証・加筆した質の高いコンテンツは適正に評価されます。
- 2026年5月コアアップデートの詳細な変動傾向は?
-
2026年5月22日に開始されたMay 2026 Core Updateは完了まで約2週間を要するとGoogleが公式アナウンスしました。具体的な変動傾向の分析は展開完了後に各SEO分析会社から発表される見込みです。本記事も情報が判明し次第更新します。
- YMYL以外のサイトはコアアップデートの影響が小さいですか?
-
YMYL領域は影響を受けやすいですが、YMYL以外のサイトも対象外ではありません。December 2025 Core Updateでは商品レビューサイト・メディアサイト・BtoBサービスサイトでも大きな変動が確認されています。業界に関わらず、E-E-A-T・コンテンツ品質・技術的品質の3点は全サイトに要求されます。
- Helpful Content Systemはまだ別に存在しますか?
-
2022年8月に独立したシステムとして開始されたHelpful Content Systemは、2024年3月のコアアップデートでコアランキングシステムに統合されました。現在は独立したシステムとして存在せず、コアアップデートの評価基準の一部として組み込まれています。(出典:Google Search Central)
- コアアップデートの前に備える最善の方法は何ですか?
-
特定の「前兆」を待つよりも、平時から「E-E-A-T整備・コンテンツの定期更新・Core Web Vitalsの維持・一次情報の蓄積」を継続することが最善策です。コアアップデートで下落するサイトは「ある日突然問題が生じた」のではなく「以前から品質の課題があった」ケースがほとんどです。
まとめ
Googleコアアップデートは、ユーザーにとって本当に有益なコンテンツを正しく評価し直すための定期更新であり、ペナルティではありません。2026年のキーワードは「E-E-A-T外部シグナル(著者の外部での実績証明)」「Information Gain(既存上位コンテンツにない独自価値)」「検索意図の精密な再解釈」の3点です。対応の順序は「展開中は観察→Search Consoleで影響特定→E-E-A-T強化→一次情報追加→古いコンテンツ統合→継続的改善」です。コアアップデートは脅威であると同時に、品質を作り込んできたサイトには最大のチャンスでもあります。
参考URL一覧
- Google Search Central「コアアップデートについて」:https://developers.google.com/search/updates/core-updates?hl=ja
- Google Search Status Dashboard:https://status.search.google.com/summary
- Speee「【2026年5月最新】Googleコアアップデートとは?」:https://webanalytics.speee.jp/media/article/google-core-updates
- ナイルSEO相談室「【2026年5月最新】Googleコアアップデート情報」:https://www.seohacks.net/blog/14491
- 京谷商会SEOナレッジベース「2026年3月Googleコアアップデート速報」:https://seo.kyotanishokai.co.jp/articles/march-2026-google-core-update
- Petabit「Google 2026年3月コアアップデート——AIコンテンツ大量生産の終わり」:https://marketing.petabit.co.jp/blog/1342
- アウンコンサルティング「Googleコアアップデート総括と今後の予測」:https://www.auncon.co.jp/column/seo/2025google-coreupdate

